月次資料の完成を早める方法
一般的な会計事務所では毎月の仕事として、顧問先の月次資料を作ります。
この作成スケジュールですが、顧問先ごとにペースが異なります。
早い所だと作成月の翌月の一週間後にできますが、
遅い所だと作成月の翌月の中頃までかかります。
例えば4月分の月次が早い所だと5月の第1週には完成しますが、
遅い所だと6月中頃までかかってしまいます。
経営者にしてみれば遅い月次など意味ないのではないでしょうか。
経営判断をするには、資料は早めの方がいいに決まっています。
では、なぜ遅くなってしまうのでしょうか。
理由はいろいろあると思いますが、次の様なことが考えられます。
- 取引ごとに担当者が異なり、資料をまとめる人がいない
- 資料が多すぎて、資料がそろわない。
- グループ会社間の取引があり、グループ間の請求額が決まらない。
月次が遅れる理由は主に内部の問題があります。
しかも経営者が税金対策でする行為が取引を複雑にしているパターンが多いです。
そこで、シンプル会計をすることで月次をスピードアップすることが出来ます。
- お金を使える人を限定することで、資料がその人に集まるようにする。 中小企業では、社長が経理をすることでより早まります。
- 通帳の使い方もシンプルに入金用と出金用、税金用の3つにまとめる方法もあります。
詳しい方法は省きますが、要は、資金や資料の入り口と出口を絞ることです。
また、内部取引を減らすことです。目先の税金対策はお金を生みません。
それよりも外部からの収入を上げることの方が重要です。
シンプル会計をすることで月次のスピードが上がります。
すると、経営判断も早くなります。
簡単なことですが、実行している企業は少ないです。
では、また。