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相続対策と相続税対策は似ているようで全く違うもの

投稿日 : 2015年5月22日 / 更新日 : 2016年6月28日

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こんちは~ 独立準備中の税理士です。

現在は、都内で勤務税理士をしながら独立に向けた日々をブログに綴っています。

相続対策と相続税対策は違う

今静かなブームになっているのが”終活”です。本屋に行くとかなりの種類があります。

中身を見ると、相続後の手続きや、残った家族への思いなど亡くなる準備が書いてあります。

世界広しといえど自分の死んだ後のことまで迷惑をかけないように心がける民族は日本人だけではないでしょうか。

そこで一つ考えて欲しいのは、相続対策と相続税対策は違うということです。

  • 相続対策・・・残った家族が相続財産で争わないようにするための対策
  • 相続税対策・・・相続税を減らす対策と相続税の納税対策

この2つを混同して考えるために、相続対策も相続税対策もすすまない人が多くいます。

相続税対策は節税対策と納税対策

相続税対策を考えるときは、相続税を減らす節税対策と納税が生じた時にどうやって払うかの納税対策に分けられます。

節税対策と言って賃貸物件を購入する方もいますが、それで納税資金がなくなってしまいその物件を売却しては本末転倒です。

まずは自分の財産の状況を把握してはいかがでしょうか。

相続対策

相続対策は、残った家族が相続財産が原因で争いを起こさない対策です。

節税対策と考えて不動産を購入したが、その不動産を巡って子供達が争っては、故人が悲しい思いをします。

それなら、争いの種になる不動産は売却して、生前に子供達に均等に贈与したほうが子供達も喜ぶでしょう。

相続税対策よりも相続対策を重視しよう

今後は終活のトレンドは相続対策へ向かいそうです。

もちろん、税金対策も必要ですが、トレンドは生前贈与です。

税制改正も生前贈与が優遇される規定が多くなってきました。

昔のように安易に賃貸アパートに投資するのは流行りません。

個人的にも、綱渡り的な相続税対策で税務調査でひっくり返されるより納税対策をして、
あとは、残った家族に対する相続対策をすべきだと思います。

税務調査を受けなければならないのは、故人ではなく残った家族なのですから。

では、また。

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