エンディングノートとは何だろう
エンディングノートとは、自分が亡くなった時に備えて、生前に家族に向けて自分の財産や思いを記入しておくノートです。
記載内容は、遺言書のように財産を誰に渡すかだけでなく、自分の歴史や葬儀のこと、家族へのメッセージなど多岐にわたります。
最近注目を集めている終活でも使うツールとして有名です。
筆者がエンディングノートの知ったきっかけは、映画の『エンディングノート』でした。
あらすじは、”定年退職したサラリーマンが、これから第2の人生が始まるという時にガンの宣告を受けてしまい、
家族のためにエンディングノートをつくる。という話です。
死ぬことを考えさせられる作品でしたので、興味のある人は是非見てもらいたいです。
エンディングノートの書き方
最近では書店に終活コーナーにエンディングノートや遺言書キットが並んでいるため、認知度が高まってきました。
しかし、種類が多くて、何を選んでいいのか迷ってしまいますし、どのような内容のものがいいのか迷ってしまいます。
結論から言うと、様式は自由なので、自分が気に入ったものを選んでいいと思いますし、普通のノートに書いてもいいと思います。
なかには、エクセルで作れるものもありますので、自分にあったものを見つけてください。
そこで、記載内容のうち基本的なことを紹介していきます。
また、エンディングノートは遺言書より気軽なものなので、家族と相談しながら書くのもいいと思います。
自分史
- 自分の氏名、連絡先、学歴、職歴、結婚などの歴史
- 自分の趣味、保有している勲章、飼っているペット
- 家族の親族図(子供、親、兄弟など)
病気や医療機関
- 自分の血液型、持病、アレルギー
- 自分のかかりつけ医や病院の連絡先
- 判断能力が亡くなった時の対応(臓器提供、延命措置、成年後見など)
財産債務
- 保有財産の明細(預金、不動産、有価証券、保険など)
- 債務の明細(借入金、住宅ローンなど)
葬儀・お墓
- 葬儀の形式(宗派、予算、密葬、散骨など)
- お墓について(場所、寺、予算など)
- 契約している葬儀社の連絡先
遺産相続
- 財産債務の遺産相続(形見分けの有無など)
- 遺言書の有無や保管場所など
メッセージ
- 家族へのメッセージ
- 友人へのメッセージ
- 事業関係者へのメッセージ
その他
- 事業の引き継ぎ方法
- ペットの面倒方法
- 不動産の処分方法
遺言書の下書きになる
エンディングノートは遺言書のように形式が決まっていないため、終活の手始めに気軽に書くことができます。
そこで、本格的に遺言書を書く際の下書きと考えてもいいと思います。
注意点として、生前にエンディングノートに書いた遺産分割が原因でトラブルになってしまっては本末転倒なので、
エンディングノートには、財産一覧だけを記載し、分割方法については遺言書に書くのもひとつの方法です。
なお、遺言書を書く場合は、証人をつける公正証書遺言で書いておけば、保管やトラブルの面で安心です。
まとめ
最近注目を集めているエンディングノートについてまとめました。
終活に興味がる人や遺言書を書く勇気がない人は、お試しにエンディングノートからはじめてはいかがでしょうか。
相続人と財産一覧が分かれば、相続税の概算がわかるので分割方法も決まりやすくなります。
では、また。