8月に入りました。そしてやって来ました夏の風物詩の税理士試験!受験生にとっては嫌な季節ですが毎年必ずやってきます。
かくいう自分も3年前までは受験生だったので、夏の暑さにも、試験会場の机の狭さにも負けず何とか合格できました。
筆者は直前期には理論を頭に詰め込むために、同じ理論集を何周したか分かりません。同じ計算問題を何回解いたか分かりません。
しかし、受験生のなかには受験範囲が終わらずに半分あきらめている人もいるでしょう。
そこで、今からでも間に合う(?)かもしれない直前対策を紹介します。
[理論編]捨てる理論は作らない
理論で大事なのは、捨てる理論を作らないことです。
よく言われているのは、AランクとBランク理論は完璧に暗記し、残りは捨てる方法です。
たしかにこの方法でも本試験で上手く出題されればラッキーですが、他の受験生と差がつきません。
そこで、Cランク理論については作文程度はできるようにしておくことで合格の可能性が上がります。
本試験で一番まずいのは何も書かないことです。空欄では点数はゼロしかありません。
また最近の本試験の傾向として実務色が強いため、理論を一字一句正確に書くことよりも内容を理解しているかの方が評価されやすいのもポイントです。
一番大事なのは諦めないことです。少しでも爪痕を残せば可能性が残ります。
繰り返しますが、AランクBランク理論は完璧を目指し、Cランク理論は作文で差をつけることです。
[計算編]ペンを止めない、イージーミスをしない
続いて計算編ですが、これはペンを止めないこととイージーミスをしないことです。
計算はスピード勝負です。そこでコワイのはペンが止まることと、イージーミスをすることです。
解けない問題は必ずでてきます。そこでペンが止まるとその他の簡単な問題が時間がなくて解けなくなってしまいます。
解けない問題は受験生のほとんどが解けません。そんな問題より解ける問題をパクパク食い尽くして差をつけましょう。
また、解ける問題でミスをしないことです。簡単そうでこれが大変です。
絶好調のイチローでさえ4割に到達できないのです。つまり打ち損じが生じるのです。
しかし、年に一度の税理士試験で打ち損じは許されません。ここは最大集中力でセンター返しです。
合格する人と不合格の人の差はイージーミスをするかしないかです。
普段から計算の訓練をしていれば、それだけ合格率が上がります。
今から訓練している時間がなければ、本試験で「解ける問題を探す」「イージーミスをしない」で頑張りましょう。
やはり、計算でも諦めないことの一点につきます。
まとめ
本試験まで一ヶ月を切ってあせっている受験生もいると思いますが。みんなあせっていますし。
完璧な状態で本試験に迎える人はいません。みんな不安と闘いながら本試験に臨みます。
税理士試験は実力だけでは合格できません。実力と運が必要だと思っています。
その運をつかむのは「あきらめない執念」だと思います。
もし「あきらめない執念」があれば、今回の試験で不合格でも次の試験への努力につながりそれが「実力」になります。
あと一ヶ月もありませんが、がんばってください。合格したからといって人生バラ色になりませんが、人生の選択肢は広がります。