簿記で家計簿を付ける場合、食費や税金などの支出がどこから出たかを記録します。
支出を計上するタイミングは、日商簿記と違い支払った時に処理するのがポイントです。
なお、支出の項目を削れないもの(固定費)と削れるもの(変動費)に分けると、節約のポイントが見つけやすくなります。
食費や水道光熱費など支出の区分
食費や水道光熱費、住宅ローンは、簿記では費用に区分されます。
なお、住宅ローンについては、元本部分は負債の減少に、利息部分は費用の発生に該当します。
支出の仕訳
食費や日用品、水道光熱費は、費用に区分されます。
そのため、簿記では、『発生すると借方へ』『取り消すと貸方へ』記入します。
なお、簿記でつくる家計簿では、費用の取り消しが出てくることがないため、省略します。
費用の発生は借方へ
支出の計上のうち固定費になるもの
支出の項目のうち、毎日の生活で削れないものは固定費に該当します。
具体的には、次のものが含まれますが、自分の価値観で決めるものなので、考えてみましょう。
- 食費・日用品
- 水道光熱費
- 通信費・交通費
- 住宅ローン
- 家賃
- 保険料
- 税金・社会保険
- 医療費
- 車両関係費
- 教育
日商簿記検定との違い
日商簿記検定の費用では、「仕入」「売却損」「支払利息」などが出てきますが、簿記でつくる家計簿では省略します。
日商簿記検定では、値引きや返品があった場合に、費用の取り消しを学びますが、簿記でつくる家計簿では、出てくることがないため省略します。
日商簿記検定では、費用は発生した時に計上しますが、簿記でつくる家計簿では簡素化するため、支払った日に計上します。
支出の仕訳例
食費を手持現金から支払った場合
毎月の食費をスーパーで購入する場合は、一般的には手持現金から支払います。
そのため、食費・日用品の発生と、手持現金の減少で処理します。
水道光熱費が普通預金から引き落とされた場合
水道光熱費や通信費は、口座から引き落とされるように設定しています。
そのため、引き落とされた日に、水道光熱費の発生と、普通預金の減少で処理します。
クレジットカードで支払った場合
支払いをクレジットカードにした場合も、支払った日(翌月の引き落とし日)に支出を計上します。
その際、カード名を内容欄に入れておくことで、見やすくなります。
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引用┃DLmarket
まとめ:収益の累計をチェックしよう
「簿記でつくる家計簿」の「支出の計上(固定費)」を紹介しました。
支出の項目は、自分の中で削れないもの(固定費)と削れるもの(変動費)に分けると、節約できるポイントが発見しやすくなります。
固定費は電気やガス、通信費など契約に基づくものが多いため、一度節約すると長期的な節約につながります。
電力の販売自由化も始まります。契約の見直しも検討してみましょう。
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