BLOG

開業に役立つブログ

読書日和┃西加奈子『漁港の肉子ちゃん』~笑いと涙が止まらない作品~

投稿日 : 2016年4月18日 / 更新日 : 2016年4月18日

Pocket

漁港の肉子ちゃん

税理士なのに税金の本が苦手だ。

難しい専門用語が多く、人に感動を与えようとする気が全く無い。

しかし子供の頃から本をよく読んできた。記憶にある一番最初に読んだ本は南方熊楠の伝記だったと思う。

伝記の内容に感動したというよりも、文字を読むことで本の奥へ進んでいけることが楽しかったのだと思う。

毎日スピードは遅いながらも本を読み、母に「今日は◯◯ページまで読んだ」と報告していた記憶がある。

それから、20年ほど経ち税理士になった今でも、本を読む習慣は相変わらず続いている。

ジャンルは主に小説が好きで、物語の中に自分が入っていけるような感覚が好きだ。

これまで税金や経理についてのブログを書いてきた。なるべく私見を挟まないように気をつけていたけれど、これからは読んだ本のあらすじを感想を挟みながら紹介していこうと思う。

決してネタに困ったわけではない。が、ブログを続けるには直球だけでなく変化球も必要だと思い始めた。

西加奈子『漁港の肉子ちゃん』


本を読んでいて声を出して笑ったことはあるだろうか?

自分はマンガを含め小説を読んでも、引き込まれることはあっても、声を出して笑ったことは数えるほどしかない。笑ってもエッセイを読んでクスクス笑う程度だ。

もちろん飲み会での会話やテレビを見て笑うことはよくある。しかし、本となるとほとんどない。

それは、本を読んで人を笑わせるテクニックは、他のものと違う独特のものがあるからだと思う。

最初に紹介する西加奈子著『漁港の肉子ちゃん』は、本で笑わせてくれる数少ない小説だ。

東北地方の縁もゆかりもない漁港に住み着いた肉子ちゃんと、血のつながりはないが共同生活をする小学生の喜久子との日常を描いた作品だ。

あらすじは批評は、ウィキペディアでもAmazonのレビューでも見てもらえばいいと思う。

それよりも言いたいのは、この本を読んで生きることの大切さや強さを感じたことだ。

税理士として独立したけれど、それほど仕事がなく、心が折れそうになる自分がたまに顔を出すことがある。

しかし、この小説を読むと、生きていることを否定せず、前を向いてさえいれば、周りも自分を愛してくれるというメッセージが込められている。

しかも重要なメッセージが笑いの中で書かれている。ラストは笑いながらも涙が出てくるのを止められなかった。

是非読んでもらいたい作品だが、電車の中では読まないで欲しい。周りから変な目で見られることになることは避けられない。

補足

漁港の肉子ちゃんの表紙(アイキャッチ画像)は西加奈子さんの描いているらしい。

文才だけでなく絵心まであるとは!

また、西加奈子さんは、テヘラン出身の大阪育ちでプロレス好きで、話が面白いのもあり、さんまさんやオードリーの若林やピースの又吉とテレビやラジオによく出ている。

漁港の肉子ちゃんは2016年4月時点で映画化されていないが、おそらくされると思う。

しかし、映画で見るよりも、本を読んで笑うことの楽しさを知ってほしいと思う。

最後にFacebookの『シェア』のお願い

この記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

少しでも、オモシロイと思ったらフェイスブックの『シェア』ボタンを押してください。

これからも、優良なコンテンツを書き続けるために頑張りますので、興味のある記事を読んで頂けると幸いです。

Pocket

投稿タグ :

無料ガイドブック(PDF)プレゼント

美容師必見!創業融資を受けるための
説得力のある事業計画書の書き方のコツ

~3ヶ月後に美容室を開業する美容師のための成功マニュアル~

無料ガイドブック(PDF)プレゼント

開業をご検討中の美容室オーナーに役立つノウハウをまとめました。

主な内容
・開業時の創業融資はなぜ重要か?
・創業計画書の書き方〔具体例〕
・融資の申込みから面談、決定までの流れ
 など
資料請求はこちらから

Copyright © 萩原健志税理士事務所 All Rights Reserved.

TOP