西加奈子氏の『ふくわらい』を読みました。
一度好きな作品に出会うと、同じ作家の作品を全て読みたくなってしまいます。
これは、音楽に通じるところがあります。好きな曲を見つけると、他の曲も探すように。
ただし、読んでいくうちに駄作に当たると、その作家から離れてしまうこともあります。
西加奈子氏からは、まだ離れられそうにありません。
あらすじ&感想
出版社の編集の仕事をする定(さだ)は、普通の人とは違う生い立ちと純粋過ぎる性格で、周囲と馴染みません。
その生い立ちは、世界を放浪する父の影響を大きく受けたものですが、定自身の性格もあります。
ちなみに、定という名前は、マルキ・ド・サドが由来のようですが、自分はマルキ・ド・サドを知りませんでした。
そんな定が、担当する作家や同僚や恋人?との関り合いの中で、自分の内面を発見する物語です。
カバー装画は、今回も西加奈子氏自身の手によるものです。多才!
感想としては、西加奈子ワールド全開で、登場人物の発する言葉の一つひとつが強いパワーを持っています。
登場人物はエキセントリックな人が多く、人によっては読むのが苦手だと思う人もいると思います。
しかし、自分のように、一度西加奈子ワールドにはまると、言葉の一つひとつが面白く感じられ、読み終わるのがもったいないと思ってしまいます。
好きなセリフは『先っちょだけ』です。
他人について知っている部分は、その人の歴史を積み重ねた結果の先っちょだけという意味ですが、セックスの意味もあります。
意味がわかない人は、是非読んでみましょう。
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