美容師や整体師が独立開業する場合の、平均開業資金は900万円から1,000万円が必要となります。
自己資金が200万円から300万円だとすると、残り700万円から800万円は融資を受けることになります。
この創業資金の負担を少しでも軽くなればいいなと思っていませんか?実は日本政策金融公庫では開業する人を優遇している経営力強化資金という融資制度があります。しかし、この融資を申し込むには、認定支援機関の支援が必要となります。
そこで、これから独立開業する個人事業主のために、認定支援機関のメリットとデメリットをまとめました。
経営革新等支援機関とは
認定支援機関(正確には『経営革新等支援機関』)とは、経済産業省が認定した公的な支援機関です。
国が認定した税理士や会計士など専門知識を有する専門家が、中小企業や個人事業主を経営を支援していくのが目的です。
具体的な経営相談の内容
- 創業支援
- 事業計画作成支援
- 事業承継
- M&A
- 生産管理・品質管理
- 情報化戦略
- 知財戦略
- 販路開拓・マーケティング
- 人材育成
- 人事・労務
- 海外展開
- BCP作成支援
- 物流戦略
- 金融・財務
- その他
[参考ページ]
引用│ミラサポ
認定支援機関のメリット
認定支援機関の大きなメリットとしては、創業融資として使える融資制度の種類が増えることです。
日本政策金融公庫では、通常の融資制度に加えて、認定支援機関のサポートを受けて資金調達する制度(『中小企業経営力資金』)を設けています。
この制度は、認定支援機関の支援がないと利用できませんが、2,000万円まで無担保・無保証人で利用できるメリットがあります。また、女性または30歳未満か55歳以上の人の利率が低くなります。
[参考ページ]
引用│日本政策金融公庫
融資利率が低い
認定支援機関のサポートを受けて融資を申し込むことで、通常よりも低い利率で融資を受けられます。
経営者のみで申し込むと2%前後の利率となるところが、認定支援機関のサポートを受けると最高利率が1.85%となります。
[参考ページ]
引用│日本政策金融公庫
無担保・無保証枠が拡大
認定支援機関のサポートを受けると、融資額が2,000万円までなら、担保と保証人を付けずに融資を受けられます。
これから開業する人は、実績や信用がないため、融資額に応じた担保や保証人が必要となりますが、この中小企業経営力強化資金という制度を使うことで、無担保・無保証人というメリットがあります。
開業の相談に乗ってくれる
開業準備で生じる不安や悩みを相談できるのが、認定支援機関のメリットのひとつです。
経営者一人だと不安な融資な申し込みや、開業時の経理や税金の不安をしっかりとサポートしてくれます。
認定支援機関のデメリット
認定支援機関のサポートを受けること
中小企業経営力強化資金を利用して融資を受けるためには、認定支援機関のサポートを受けなければなりません。
そのため、認定支援機関への報酬が発生することになります。
ただし、その報酬を支払ったとしても、利息総額が減るメリットのほうが大きくなるはずです。
事業計画書の作成
融資を申し込む場合は、創業計画書とは異なり、事業計画書を作成しなければならいため、慣れない作業に戸惑う人も多いと思います。
そのため、日本政策金融公庫では、書き方の見本を示していますし、認定支援機関からの指導や助言も受けられます。
まとめ:自分で融資を申し込むよりも有利
これから開業する個人事業主のために、認定支援機関を利用して融資を受けるメリットとデメリットをまとめました。
記事を読むとわかりますが、デメリットよりもメリットの方が大きいことが分かります。
是非、認定支援機関を利用して融資を受け、メリットを活用しましょう。