独立開業する際に、日本政策金融公庫から融資を受けるためには、融資担当者と経営者が面談をしなければなりません。
面談では服装に気をつけて、印象を良くすることが重要ですが、実は面談の前に9割以上融資の審査が終わっています。
そこで、これから自分の店を持つ人のために、融資の審査に通るための要素についてまとめました。
融資の審査を通るためにしておくこと
新規開業する人がはじめて融資を受けるためのポイントは次の3つです。
既に事業を開始している人は、これまでの実績なども考慮され、また別の要素が必要となるため参考になりません。
- 勤務経験
- 自己資金
- 諸支払い
この要素は、特別なことではなく、日本政策金融公庫のパンフレットにもしっかりと記載してあることです。(くわしくは、こちら)
1.勤務経験
勤務経験は、新しく始める事業についての技術やノウハウを判断する基準となります。
美容院を始めるなら美容師として6年から10年の勤務経験が求められますし、飲食店を始めるのに脱サラしたばかりだと審査が通らないこともあります。
勤務年数だけで成功を保証できるものではありませんが、融資を判断をする側は実績がない分、経験が判断基準となります。
2.自己資金
融資を受けるための自己資金の目安は、必要な開業資金の3分の1以上です。
開業資金(設備投資と当面の運転資金)を1,000万円とすると、300万円は自分で準備したいところです。
自己資金の準備には、毎月の給与からコツコツ貯めることが重要です。融資前に出所の分からない見せ金を準備しても審査に落ちる可能性があります。
なお、美容師の統計データでは、開業する1年以上前から自己資金の準備をする人が5割以上となっています。自己資金なしの状態で融資を受けようとしても審査に落ちる可能性があります。
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[自己資金の準備]
引用│日本政策金融公庫
3.諸支払い
普段から各種の支払いをきちんとしているかどうかで、経営者の性格と返済可能性を審査しています。
融資実績があれば、前回の返済状況から判断できますが、新規融資の場合は、ローン以外の支払状況から判断します。
具体的には、公共料金、家賃、住宅ローン、税金などの滞納がないか預金通帳から確認されます。
まとめ:服装よりも身奇麗にしておくことが重要
融資の審査が面談前に決まっている3つの理由を紹介しました。
面談前に決まっているなら、面談は無駄かというと、そうではなく、最終判断としてはやはり必要な手順の一つになります。
面談での印象という面で服装も重要ですが、それよりも開業前の普段の自分を身奇麗にしておくことが重要です。