会計ソフトは何を使っているでしょうか。弥生会計?Freee?MF?JDL?会計王?
小さな美容室など個人事業主は、自分で帳簿を付けて確定申告しなければなりません。
しかし、種類は多すぎて、何を選んだらいいのか経理の初心者には分かりません。
そこで、プロの視点で見た会計ソフトの選び方やおススメを紹介します。
これから開業する美容師さんは、記事を最後まで読んで参考にしてみてください。
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会計ソフトを選ぶ基準
『月額制』or『買切り型』
これまで購入してパソコンにインストールして使用する『買切り型』の会計ソフトが主流でしたが、ネット環境が整ったことで、クラウドを利用して、サーバーにアクセスして使用する『月額制』の会計ソフトが主流になってきました。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
『買切り型』は、一度購入すると、その後の費用が発生しないのがメリットです。ただし法改正に対応できないため、システムが変更されるたびに再度購入したり、バージョンアップの費用が発生します。
具体的には、消費税率の改正による増税や、軽減税率が導入されると、現在の会計ソフトが使えなくなる可能性があります。
クラウド会計などの『月額制』のメリットは、法改正への対応が早く、バージョンアップの不安がないことです。
ただし、デメリットとして、使用する限り料金が発生することと、使用するパソコンのスペックが会計ソフトの推奨環境に合わない場合があります。具体的には、Windowsが使えてもmacで使えない場合や、OSやブラウザが古い場合が考えられます。
税理士に頼むか、自分で確定申告するか
法人の場合は、9割以上の会社が税理士に決算と申告書の作成をお願いしますが、美容院など個人事業主は自分で確定申告する人も少なくありません。
自分で確定申告する場合は、自分の好きな会計ソフトを選んでも問題ありませんが、税理士に依頼する場合は、税理士事務所が対応可能な会計ソフトのほうが良いです。
最近では、会計データのインポートにも対応できますが、手間が一つ増えることを考えると、購入時に事前に税理士に確認しておいたほうがいいでしょう。
『高機能』or『標準機能』
会計ソフトを選ぶ基準に、高機能か最低限の機能かという基準がありますが、これはあまり気にしなくてもいいような気がします。
最近の会計ソフトは、価格が低くてもいろいろな機能が付いていますし、他社と比較しても大きな違いがありません。
高機能になると、部門ごとの損益を設定できたり、キャッシュフロー計算書などの出力できる帳票が増えたりしますが、それは2店舗目を出店するなどステップアップした時でも遅くないため、開業当初は標準機能の会計ソフトでも問題ありません。
Asaas(エーサース)をおススメする理由
小さな美容室などの個人事業主におススメなのが『Asaas(エーサース)』という会計ソフトです。
その理由は、『無料で使える』ことと『macでも使える』ことです。
エーサースはクラウド会計ですが、税理士事務所で月額料金を支払うことで、顧問先は無料で会計ソフトを使用できるというのが特徴です。ただし、会計事務所によっては顧問先から料金を徴収する事務所もあるので確認が必要です。
美容室ではmacを使用する店舗が多くなっています。これは、画像データの保存や処理に優れていることや、店舗の中で使うためデザイン性に優れていることなどがあります。
また、ソフトによってはmacに対応していない会計ソフトもありますが、エーサースはWindowsとmacの両方に対応しています。
まとめ:選択する基準で変わる会計ソフト
ひとり美容室など個人事業主のために、会計ソフトを選ぶ基準やおススメ会計ソフトを紹介しました。
基準としては『料金体系』『税理士との対応性』『機能性』の3つです。
『価格』という基準は、料金体系が多様化しているため、あえて基準からはずしました。
おススメは、当事務所でも使っている 『Asaas(エーサース)』です。興味のある美容師はご連絡ください。