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【保存版】美容室の経理でよく使う23の勘定科目まとめ

投稿日 : 2016年9月7日 / 更新日 : 2016年10月7日

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開業したばかりの美容師は、はじめての会計ソフトに、使い方がわからず間違いながら入力しているのではないでしょうか?また、どの勘定科目を使えばいいのか分からずに苦戦しているのではないでしょうか。

そこで、個人経営の美容室の経理で、よく使う勘定科目をまとめてみました。

美容院を開業したばかりの美容師さんは、仕訳を入力するときは、この記事を読んで参考にしてみてください。

※勘定科目の一例を示したもののため、確定申告の際は、税理士または税務署に質問しましょう。

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美容室の経理でよく使う勘定科目まとめ

資産でよく使う勘定科目

現金

美容室は現金商売なので、一番良く使う勘定科目です。

受取時に借方(左側)を増やし、支払時に貸方(右側)を減らします。

預金

預金は通帳ごとに、補助科目を設定することで、残高のチェックが簡単になります。

通帳に入金された時は借方を増やし、出金した時は貸方を減らします。

売掛金

クレジットカードで代金を決済できる店舗で使う勘定科目です。

売上時は入金されませんが、半月に一回または一ヶ月に一回の頻度で、手数料を引かれて通帳に入金されます。

そんなときは、売上時に売掛金を増やし、入金時に売掛金を減らす処理をします。なお通帳への入金額と売掛金の差額はクレジット会社への手数料です。

事業主貸

美容室を開業すると、事業主は資金を事業用とプライベート用に区別する必要がありますが、事業用の資金でプライベートの支払いをすることがあります。そんなときは『事業主にお金を貸した』という意味で事業主貸を使います。

具体的には、店舗用の通帳から支払った国民年金や国民健康保険料、その他個人で負担すべき支払いなどに事業主貸を使います。

負債でよく使う勘定科目

買掛金

店で使う商品などの仕入代はまとめて業者へ依頼し、月末に届く請求書に従って支払いますが、その時に使うの買掛金です。

請求書が届いた時に買掛金を増やし、実際に請求額を支払った時に買掛金を減らします。

預り金

給与の支払いや税理士などへの報酬を支払う際に、総額から天引きする源泉所得税を預り金として処理します。

預かった源泉税は翌月10日までに納付するのが原則ですが、個人の美容室など人数が10人未満であれば半年に1回の納付にすることができます。※税務署への届け出が必要

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長期借入金

開業資金や運転資金の創業融資を受けた場合は、その融資額の元本について長期借入金を使います。

複数の金融機関から融資を受けている場合は、融資ごとに長期借入金の補助科目を設定すると残高の確認が簡単です。

なお、融資の返済と一緒に支払う利息部分は、支払利息(経費の勘定科目)を使います。

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事業主借

事業主貸の反対科目です。事業用の現金科目や預金科目に、プライベートの資金が入金がされるときがあります。そんなときは『事業主にお金を借りた』という意味で事業主借を使います。

具体的には、預金残高に対して入金される預金利息は個人の収入のため、事業用の通帳に入金されても事業主借を使います。(受取利息は使わない)

また、事業用の資金が不足したときに、個人の通帳から事業用の通帳に、資金を振り返ることがありますが、そのときも事業主借を増やします。(事業主からお金を借りた。という意味)

収益でよく使う勘定科目

売上

美容室の売上は、カットやパーマが完了して代金を受け取った時に貸方を増やします。クレジットカードで決済しても売上の計上時期は変わりません。

なお、店舗によっては売上管理のために、カット代金を技術売上、商品の販売代金を店販売上として、補助科目を設定することがあります。

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費用でよく使う勘定科目一覧

経費で使用する勘定科目は、支払時に借方を増やし、取消時に貸方を増やします。

  • 仕入・・・材料費・商品(シャンプー、トリートメント etc)
  • 福利厚生費・・・従業員への夜食代や慶弔費
  • 法定福利費・・・労働保険料、雇用保険料、健康保険料※、厚生年金保険料※ 事業主負担分のみ
  • 旅費交通費・・・電車代、タクシー代、従業員通勤費
  • 通信費・・・電話代、ネット代、切手、はがき
  • 接待交際費・・・お客様や取引先との飲食代、慶弔費
  • 会議費・・・取引先との打合せ費用(飲物代、軽食代)
  • 保険料・・・店舗の損害保険料 (個人の生命保険料は所得控除)
  • 修繕費・・・固定資産、備品の修理代
  • 水道光熱費・・・電気代、ガス代、水道代
  • 消耗品費※・・・備品(はさみ、タオルなど)、事務用品
    ※金額によっては固定資産になるため注意
    詳しくはこちら
  • 租税公課・・・税金、印紙代 ※所得税、住民税は経費にならない
  • 運賃・・・郵便代、送料
  • 広告宣伝費・・・チラシ、ホットペッパービューティー
  • 支払手数料・・・振込手数料、時間外手数料
  • 諸会費・・・組合会費、セミナー参加料、講習代
  • 新聞図書費・・・雑誌代、参考書代、カタログ代

まとめ:よく使う勘定科目を覚えれば大丈夫

開業したばかりの美容師のために、美容室の経理でよく使う勘定科目をまとめました。会計ソフトに入力する際は参考にしてみてください。

もちろんこの他にも、社会保険料や源泉税、給料など必要な科目はありますが、経理の初心者でしたら、簡単なところからはじめて少しずつ覚えていき、分からないところは顧問税理士に問い合わせてみましょう。

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