税理士が必要なときにどんな方法で探すでしょうか。
税理士紹介サイトというビジネスを始める業者が現れたことで、顧問料や場所で比較しているのでしょうか?
しかし、税理士紹介サイトには良くない評判もあるし、出来れば使いたくないという人もいます。
そこで、税理士紹介サイトを使わずに、無料で税理士を探す方法を紹介します。
税理士紹介サイトの評判が悪い理由
税理士をしていると、1ヶ月に2,3回は税理士紹介サイトへの登録を勧誘する営業電話が掛かってきます。
全部お断りしていますが、たまに気まぐれで、内容を聞いてみると、やっぱり聞かなければよかったと後悔する内容でがっかりします。さらに、他の税理士の先輩から聞いても評判は良くありません。
すべての業者が酷いわけではないとは思いますが、その一部を少し紹介します。
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税理士の利益が出ないシステム
税理士紹介サイトのビジネスモデルは、有料で税理士に登録してもらい、税理士を探す人はサイトから候補者を選択します。
探す側は、候補となった税理士と面談し、気に入れば契約しますが、その際の手数料は基本発生しません。
契約した税理士は、手数料または年間顧問料の一部を紹介会社に支払いますが、その手数料が高い。かなり足元を見ています。
税理士が頑張って仕事をしても利益はさほど出ないシステムのため、なかには仕事に対するモチベーションが下がる税理士も出てきます。
税理士を比較する条件が顧問料一択
比較サイトで税理士を探す条件には、顧問料の他に、場所、年齢、性別、得意分野、顔などがあります。さまざまな条件のもとで、税理士を選べるため、探す側は便利ですし、それが比較サイトの最大のメリットです。
しかし、実際に比較する条件の優先順位は、『顧問料の相場』が最も高くなり、他の条件は付属品程度にまで下がるのが現実です。なぜなら、探す側は、税理士の仕事内容がわからない人が多いのですから当然と言えば当然です。
結果として、顧問料の低い税理士が選ばれれば、当然価格競争が起こり、顧問料全体の相場が下がってきます。そしてそれが税理士の質の低下にも繋がる可能性があります。
登録している税理士の質と層
上記の『税理士紹介サイトのビジネスモデル』『顧問料が最優先の条件』という2つの理由の結果、税理士の利益は相当削られます。
そして、それでも良いから仕事がほしいという税理士が税理士紹介サイトに登録しているという裏の事実を、検索する人は知りません。
税理士の先輩を見ても、仕事ができて人間性も優れている人ほど、税理士紹介サイトを利用していません。低価格でもいいから仕事をしたい。という税理士が税理士紹介サイトに登録しているような気がします。
無料で税理士を探す方法
税理士紹介サイトを使わずとも、無料で税理士を紹介してくれますし、無料で税務相談もしてくれる組織があります。それが地元の『税理士会』です。
税理士会とは、税理士が仕事をするために登録している組織で、全ての税理士が登録しています。
日本には、北海道から沖縄まで15の税理士会があり、各税理士会にさらに支部がある巨大組織です。。東京税理士会でも約50の支部があります。
つまり、一民間企業である税理士紹介サイトよりも、全ての税理士が登録している税理士会の方が、遥かに規模が多く選択の幅も広いことがわかります。
[参考ページ]
引用│日本税理士会連合会
まとめ:税理士のことは税理士会が一番詳しい
無料で税務相談でき、無料で一流の税理士を紹介してくれる、最も身近で頼りになる存在である『税理士会』を紹介しました。
もし、税理士を必要としている人で、誰に相談して良いのか迷うときは、まず地元の税理士会に連絡して相談してみると良いかもしれません。
連絡先は上記のリンクから地元の税理士会のページを探してみましょう!
必ず力になってくれるはずです。