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美容室の新規開業コンセプトをランチェスターの法則でつくってみよう!

投稿日 : 2017年2月6日 / 更新日 : 2017年2月6日

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美容師を開業する場合、どのように事業計画やコンセプトを立てているのでしょうか?もしかして勢いだけで開業するのでしょうか?
美容室の店舗数は毎年2千店前後増え続けています。飽和状態の中でコンセプトなしで開業することは、他店との価格競争に巻き込まれるリスクが高まります。

『ランチェスターの法則』または『ランチェスター戦略』は、ビジネスを強者と弱者に分け、それぞれの取るべき戦略を解説したものです。
大企業に比べて自己資金に限りがある個人事業主は、弱者としての戦略が、開業時のコンセプトづくりに役立ちます。

ランチェスターの法則は考え方がシンプルのため、ビジネスの勉強をしていない人でも、簡単に理解できて、実行しやすいのが特徴です。
この記事で、ランチェスターの法則の基本的な考え方を紹介するので、これから開業を目指す美容師さんは参考にしてみてください。
自分なりのコンセプトができると、創業融資で金融機関に提出する創業計画書にも活かせます。

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個人事業主のためのランチェスター戦略を使った開業計画

1分でわかるランチェスター戦略

ランチェスターの法則とは、もともとはランチェスターという人が考えた戦争で勝つための戦略・戦術でしたが、戦後に日本人がこの考え方を「ビジネスで勝つための理論」として応用したものをいいます。

難しいことは書店で専門書を買って読んでもらったほうが良いと思いますが、わかりやすく言うと、ビジネスで勝つための要素を『資金力』『商品』『営業力』『ブランド力』などの攻撃力に限定し、それをもとに市場を『強者』と『弱者』に分けます。
これから美容室を開業する個人事業主は、自己資金が少なく、認知度も低いため弱者となり、既に開業し多くの固定客がいる店舗は強者となります。

この考えで正攻法で戦っても、弱者は強者に決して勝つことができません。しかしランチェスターの法則では、強者と弱者の戦略を分け、弱者の取るべき戦略を実行すれば強者にも勝てるということを言っています。

以下、美容室の開業コンセプトを作るという具体例を使って、ランチェスターの法則を紹介していこうと思います。

ランチェスターの法則を使った開業コンセプト

ランチェスターの法則のうち、弱者の取るべき戦略は、大きく分けると次の3つのポイントに絞ります。
一つひとつはシンプルでわかりやすいので、自分の考えに置き換えてコンセプトづくりに活かしてみましょう。

・一点集中
・一騎打ち
・局地戦

一点集中:限定した分野で1位を目指す

経営資源に限りがある個人事業主は、『人』『物』『金』の投入先を絞ることで、限定した分野で1位となることができます。
限りある開業資金のなかで、他店とも勝負できるサービスや商品を絞ることで、運転資金の不足を防ぎ、顧客に対しても専門店としての差別化ができます。

美容室で考えると、一点集中の方法として、独自の商品やサービスを絞る方法もあれば、顧客の年齢層や性別を絞る方法もあります。
自信があるポイントを強く押す出すことで、他店との差別化を図ると同時に、専門家としての顧客からの信頼性を得る利益もあります。
例えば、パーマやカラーをやめカット専門美容室とすることで、カット技術に自信があるという専門性が増し、パーマやカラーの設備や消耗品が不要となり経費削減にもなります。

一騎打ち:競争を回避

一騎打ちとは、激しい競争となる場所を避け、敵が少ない場所、できれば一対一となる状況で勝負することです。
これから開業する場合は、出店場所の物件を選ぶときに、同じエリアに競合他社が少ない場所、または一店舗が独占している場所を選ぶことになります。

飽和状態の美容業界では、駅前立地ではすでに多く美容室が乱立しているため、新規で開業しても激しい競争に巻き込まれます。
そこで、住宅街や駅から少し離れた所に開業することで、普段駅を利用しない客層を取り込める可能性があります。
また、一つの店舗が独占状態の場所に開業することで、その店舗に満足していないターゲットを取り込める可能性があります。

局地戦:エリア・ターゲットを絞る

局地戦とは、資金力で劣る弱者は、勝負する範囲を限定することで、強者に勝てるという考え方です。
広い営業エリアでは、広告の効果が分散してしまい大手に勝てないため、狭いエリアに営業を限定することで、限定したエリアでの市場を独占することです。

美容室の営業エリアを意識することで、広告やチラシを打つ襟が限定でき、少ない運転資金でも効果を生みやすくなります。
漠然と横浜エリアや湘南エリアとせずに、最寄り駅と隣り合う2駅などエリアを絞るほど効果があると言われています。
また、商品やサービスを限定することで、一見競合他社が多い場合でも、美容室としては同じでも、サービスに着目すると競合がいないケースも考えられます。

例えば、美容室でも訪問美容に特化することで、同じエリアでも競合がいない状態をつくり出すことができます。

まとめ:大手にも負けないコンセプト

ランチェスターの法則の使った美容室の開業コンセプトの作り方を紹介しました。意外とシンプルでわかりやすいと思います。
さらに専門的なことを知りたい人は専門書を読んでもらうと良いですが、基本的なことは理解してもらえたと思います。

ランチェスターの法則でつくったコンセプトは、創業融資を受ける際に提出する創業計画書にも活かせます。
どのような特徴があるか?どのような設備投資が必要か?どのような売上予測になるか?など具体的な目標や金額が算出しやすくなります。
ランチェスターの法則は美容室だけでなく、飲食店や整体などこれから開業を目指す個人事業主にも有効なので、参考にしてみてはいかがでしょうか?

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