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独立開業するなら簿記3級に合格した方が良い3つの理由

投稿日 : 2017年3月13日 / 更新日 : 2017年3月13日

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開業に必ず必要となる知識を知っているでしょうか?それはタイトルの通り『簿記』の知識です。

独立や開業する人であれば、開業する事業分野に対する専門性や競合他社に負けない自信は持っていて当然です。しかし経理や税金・確定申告など管理業務に関しては全く知識がない人がたくさんいます。

しかしそれでは開業してもうまく軌道に乗ることができません。税理士に頼むから大丈夫という人もいますが、やはり最低限の経理の知識は必要となります。

そこで、美容室などこれから開業する人のために、簿記の知識が必要となる理由を紹介します。

独立開業に簿記の知識が必要な理由

複式簿記で最高65万円の節税が可能

まず簿記のメリットとして税金上のメリットがあります。

個人事業主として開業する場合、税務署に届出書を提出します。(くわしくは『開業1年目に税務署に提出すべき届出書まとめ』参照)そのうちの『青色申告の承認申請書』を提出することで、所得金額からさらに最大で10万円または65万円を控除しても良いという特典があります。

10万円と65万円の違いは帳簿の種類です。10万円は収支を記録した簡単な帳簿ですが、65万円は収入・経費・資産・負債を明確に記録した帳簿になります。この細かい帳簿を付けるための技術が簿記の知識になります。なお65万円控除は誰でも利用できるわけではなく、事業的規模に満たない不動産所得ではこの特典が受けられませんので注意しましょう。

[参考ページ]

事業としての不動産貸付けとの区分

引用│国税庁ホームページ

開業したばかりは税金の負担が大きいものです。簿記の知識を利用すれば青色申告でも有利な方の最大65万円控除のメリットが受けられます。

税理士の顧問料が下がる

税理士に経理を依頼する場合に気になるのが顧問料ではないでしょうか?しかしそれは税理士の立場でも同じです。気にする理由は作業量と顧問料のバランスです。作業量と顧問料は比例するため、作業が増えれば顧問料は上がります。(関連記事『会計事務所の顧問料の相場について┃はじめての経理依頼ガイド』)

つまり日々の記帳業務など単純作業を負担することで、税理士の顧問料を下げられるかもしれません。(税理士によって異なりますが。)

税理士の相場は下がってきていますが、経理から申告までフルサポートをお願いすると開業したばかりの人にとっては高いと感じるかもしれません。しかし簿記の知識を利用して経理業務を負担することで、税理士の顧問料が下がるかもしれません。

簿記3級は簡単に合格できる

簿記3級は勉強したことがない人でも合格できる難易度です。

数字が苦手でも小学校高学年の算数(四則演算)ができれば理解できます。勉強期間も2ヶ月程度でマスターできますし、早い人だと1ヶ月程度で合格できます。

何か得意分野で開業するのであれば、経理や税金・労務といった管理業務も当然必要になります。事業主はプレイヤーであると同時に営業マンであり、経理担当者でもあり、総務担当者でもあります。苦手だからと言って避けられません。

開業すると色々なトラブルが発生します。簿記3級程度の勉強は小さな壁です。厳しいかもしれませんが、そんな小さな壁から逃げているようでは大きな壁を超えられません。

まとめ:簿記でコストカットができる

開業で簿記の知識が必要になる理由を紹介しました。

  • 節税のメリット
  • 顧問料のコストカット
  • 簿記3級の難易度は低い

この他のメリットとして簿記の知識があれば、事業の損益や財産状況を把握できるなど、ワンランク上の経営者としての管理が可能となります。

数字が苦手という経営者もいますが、開業に必要な最低限の知識として簿記3級から初めてみてはいかがでしょうか?

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