就活を頑張っている大学生の皆さん。毎日おつかれさまです。慣れないスーツと言葉づかい、慣れない企業担当者との面接大変だと思います。
自分は税理士ですが、ふと就活サイトを覗くと事務職を希望する学生さん(特に女性)が多いことに少し驚きました。こんな辛い仕事を希望するなんてマゾではないのか!
そこで応援も兼ねて、事務職を目指す大学生のために、税理士としていろいろな企業に訪問して感じた、事務職をしている女性社員さん(OL)で有能だと思った人の特徴を紹介します。
事務職の理想と現実
もし今事務職を目指している大学生で、志望理由(ESに書く建前ではなく本音の方)が『簡単そう』『楽そう』という安易なものなら、志望を止めた方がいいかもしれません。入社してから『こんなはずではなかった』と失望することになりますから。
事務職の具体的な仕事内容を理解している人がどれだけいるのでしょうか。お茶くみや電話応対と思っているとしたら大きな勘違いです。
今そんな仕事は男性社員でもやります。わざわざ給料を負担して事務職の女性社員を雇用する余裕はありません。(パートのおばちゃんで充分です。)
事務職というと広い意味になりますが、実際の事務職は何でもこなすスーパーウーマンです。人事や労務の管理もしますし、経理なども含まれ多岐にわたります。行政官庁への届出書類の作成など専門知識も必要ですし、法律の知識も必要になります。何より対人関係の部署となるため、コミュニケーションスキルが必要になります。(自分は顔と名前を覚えるのが苦手です(>ω<))
スゴイと思った事務職の女性の特徴
自分は税理士なので、いろいろな企業に訪問して帳簿をチェックしたり、経理のお手伝いをしています。そのため、企業ごとに事務職の担当者とお話することになります。連結決算している大企業や中小零細企業、家族経営の小さい会社などの担当者とお話しましたが、スゴイと思った女性もたくさんいます。
連結決算の子会社の経理をしている女性は、税理士資格や会計事務所での勤務経験がないにも関わらず、専門的な資料をしっかりと準備していました。通販会社の経理担当者の女性は、テレアポから発送業務、経理、経営者との折衝など何でも笑顔でこなすスーパーウーマンです。他にもトラブルでも絶対に取り乱さない女性や、どんなに労働時間が長くても常に笑顔の女性など。いつも驚かされます。
そして、どの女性にも共通しているのが、幅広い業務に対応するスキルと対応力です。わからないことは影で勉強や努力していると思いますし、周りの方に助言を求めていました。また、いろいろな人との連絡調整スキルがあって落ち着いていることです。
事務職希望なら簿記は合格しておこう
事務職を希望するなら、経理の知識として簿記は合格しておくと良いかもしれません。簿記を勉強することで、経理の知識だけでなく、総務や労務といった会社での1年間の業務も勉強できるからです。
また、エクセルやワードの知識があると、経理だけでなく事務職全般の業務に役立つ汎用性があります。テンプレートを探す能力よりもテンプレートを作る能力の方がスゴイです。
今は、単純なお茶汲みや電話番は必要とされていませんし、雇う余裕がありません。さまざまな業務に対応できる対応力と、いろいろな人と連絡調整できる能力が必要な気がします。
まとめ:事務職は何でも屋
事務職を目指す就活生のために、事務職に必要なスキルや、今まで見てきたスーパー事務職ウーマンを紹介しました。
今回紹介したのは、女性の大学生が理想とする甘い事務職ではないかもしれませんが、現実の事務職は多様性と対応力が求められる事務系の何でも屋になってきました。
それでも今まで自分に対応してくれ女性の職員さんは皆親切で優れた人でした。今頑張って就活している大学生もそんな女性になる可能性はあるはずです。是非がんばってください。