事業を始めたり確定申告をする時に税理士が必要になりますが、はじめて開業したり申告する人の多くは、税理士の知り合いがいないために、探すのに苦労することがあると思います。
最近ではインターネットで税理士が探せるようになりましたが、逆に選択肢が多すぎて、税理士の選び方がわからなくなってきました。
そんな時に、良い税理士の探し方としてオススメなのが『直接会って話す』ことです。そこで、ネット全盛の時代にあえてアナログな税理士の選び方を紹介します。
税理士と直接会って話すメリット
税理士を選ぶ基準には『顧問料』『場所』『知名度』『得意分野』『実績』などたくさんありますが、その中でも個人的に重要だと思うのは『人間性』だと思っています。
なぜなら税理士との付き合いは、一回限りではなく何年(時には何十年)も続くため、気軽に相談できる関係がないと、税金の計算や申告で思わぬ損害が生じる可能性があるからです。設備投資のタイミングや、法人成りのタイミングなど必要な時期に相談できなければ、事業が次のステップに進めません。
そしてその『人間性』について判断できる最も簡単な方法が『直接会って話してみる』ことです。これはインターネットの文章や画像だけでは100%伝わりません。
ネット検索で気になった税理士がいれば、一回会って最低10分(できれば30分以上)面談してみることをオススメします。そうすると、人間性の全てはわからなくても、生理的に合わない人間や嫌いなタイプの人間はだいたい分かるはずです。
- 人の話を聞かない税理士
- 声が大きく威圧的な税理士
- 高圧的で横柄な税理士
- なんでもできる。と言う軽すぎる税理士
- 否定的なことしか言わない税理士
- 顔が暗い税理士・目を見ない税理士
- 一方的に自分の話しをする税理士
- 自分の実績や自慢話をする税理士
これは、よくある嫌いな税理士の例ですが、これは税理士というよりもサービス業全般に向いていないタイプの税理士です。ホームページを見ると笑顔の画像で魅力的な宣伝文句が並んでいても、実際似合うと違うというケースもあります。
税理士の量産型ホームページの情報は宣伝
税理士のホームページはどれも似ていると感じたことはないでしょうか?(スーツ姿で腕を組んだ笑顔の画像など)これは、税理士など士業専門のホームページ制作会社が、テンプレートを使って流れ作業で作成している量産型ホームページです。
士業専門のホームページ制作会社は、多くの税理士のホームページを作成することで、効果的な文章や画像・広告手法(ウェブマーケティング)を実績として保有しています。そのため、同じ会社によって作成された税理士のホームページはどれも同じようになってきます。
ウェブマーケティングについて学んだことのない開業したばかりの税理士は、顧客が欲しいため実際の性格や人間性など関係なく、誠実性をアピールした笑顔100%のホームページが量産されます。
税理士を選ぶ側の個人事業主や社長は、ホームページだけの情報に頼らず、実際にあって自分で判断することが重要になります。
まとめ:100回の検索より1回の面談
税理士を探したり選ぶ方法として、一回会って話してみることで、嫌いなタイプや合わないタイプの人間がわかる。という記事を書いてみました。
ネットの普及で誰でも税理士を簡単に探せるようになりましたが、その反面、情報が過剰になり何が真実が見えにくくなってきました。
そんなときは、実際に会って税理士に相談することで、合わない税理士を判断するのも一つの方法かもしれません。