会計ソフトを購入した状態で使っていないでしょうか?
経理初心者にとって帳簿を付けるのは意外と難しいもので、残高が一致しないこともよくあります。
現在市販の会計ソフトには、補助科目の設定という機能が付いていて、これを使うことで日々の経理業務が少し楽になります。
そこで今回は、経理初心者の方のために、会計ソフトの補助科目の使い方とよく使う科目一覧をまとめてみました。
この記事を参考に、補助科目を設定して経理業務をほんの少し効率化してみて下さい。
補助科目の使い方
補助科目とは、会計ソフトで使用する勘定科目に、さらに内訳を細かく設定できる科目のことをいいます。
会計ソフトを購入した時点では、勘定科目に補助科目は設定されていないため、利用したい場合は自分で設定しなければなりません。予め設定されていない理由は、補助科目の設定内容が業種によって異なるため、予め設定してしまうと邪魔になるケースが出てくるからです。
また補助科目には、法律によるルールがないため、自分の使いやすいように設定して構いません。
補助科目の設定方法
上述のとおり、補助科目は予め設定されていないため、自分で必要に応じて設定する必要があります。
会計ソフトは、市販のものから専門的なものまでさまざまなメーカーが発売しているため、ソフトによって若干設定方法が異なります。
そこで、最もメジャーな弥生会計の設定方法を紹介します。
まず、ツールバーの『設定』から『科目設定』を選択します。
次に、補助科目を設定したい勘定科目を選び『補助作成』を選択します。
設定画面に、内訳を作成する名前(銀行名、取引先名など)を記載します。ローマ字や数字も登録すると若干ですが入力スピードが上がります。
よく使う科目の補助科目の設定
帳簿を付ける上でよく使う補助科目一覧をまとめてみました。これは業種に関係なくどの業種でもよく使う補助科目です。参考にしてみて下さい。
- 預金・・・銀行ごと、口座番号ごと、預金の種類ごと(通帳貯金、定期預金など)
- 仮払金・・・仮払先ごと(営業部Aさん、経理部Bさんなど) ※出張仮払金の精算で消えるかチェック
- 売掛金・・・取引先ごと(㈱A商事など) ※入金された時点で残高が消えるかチェック
- 買掛金・・・取引先ごと(㈲Bサロンなど)※支払い時点で残高が消えるかチェック
- 預り金・・・源泉所得税、源泉住民税、社会保険料ごと(詳しくはこちらの記事を参考)
- 借入金・・・借入銀行ごと、借入金ごと ※毎月一定額が減少しているかチェック
- 売上高・・・売上の種類ごと(美容室のケースでは『技術売上』『店販売上』など)
まとめ:残高のチェックが楽になる補助科目
経理初心者のために、補助科目の使い方とよく使う科目一覧をまとめてみました。
補助科目を設定するメリットは、主に貸借対照表の残高管理ですが、売上など損益科目でも設定すると経営分析に活用できるメリットがあります。
青色申告で65万円控除を適用している個人事業主や、勘定科目内訳書を法人税申告書に添付している中小企業は、業務効率化の一環として参考にしてみて下さい。